TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/ルワンダの体験談:【STARTUP AFRICA】たなかちゃんの心境
たなかちゃんです。(写真左)インドインターン、就職活動を経て、STARTUP AFRICA IN RWANDAに参加。現在は東京で就職先のインターン中。
これは、読んでもらうためのブログになっていないと言えるほど、自分の感情を素直に書きつくした体験談になっています。文章はやたら長いし、きれいにまとめられていません。田中の記録として、読めるところまで、お付き合い下さい・・・
目次
1.挑戦した理由、インターンの目的
2.実施したこと、実績
3.3つあげた目的・目標は達成されたか、されていなければなぜか、自分の考えと反省
4.インターンシップ前と後の違い
5.楽しかったこと、辛かったこと
6.これから具体的に何をするか、日常をどう過ごすか
7.これから行く人へのメッセージ
8.メンバーへ
1.挑戦した理由、インターンの目的
最初の理由はアフリカに一人でいくのが怖かったからです(笑)
というのも、インドのインターン後、タイモブオフィスに遊びに行って、
ルワンダの話を聞いた時に、「やばい、行きたい!アフリカ=未知の世界、そういうところに行ってみたい、でも初めての地に何のツテもなく、一人で行く勇気は無い。これ、最高の機会だ!しかも、インターンで働けるらしい!」
で、いろいろと親の障壁もありましたが、行くことを決意しました。簡単に言うと、そういうことです。
この決断の要因は、①インドインターンの後、やっと自分改革としてスタートできた、このままノンストップでいきたい!という思い。②興味のあること、やってみたい!という気持ちがありながら、実行しなければ私は必ず後悔する。という確信です。
このように最初は好奇心や自分改革という考えからスタートしたので、「目的・目標」といわれると黙ってしまう部分がありましたが、これではいかん!と思い、これまでのインドの経験や現在のインターンも含めて自分に「言い訳しない・逃げない・逃げ道作らない」を言い聞かせ、出発までに目的・目標を作りました。
ルワンダメンバーに宣言した目的・目標は、以下の通りです。
①真新しい環境で価値を提供すること
→営業に関して、1期生ということもあり、過去の営業スタイルや方法も何ない中で働いて価値をつくること=“営業で結果を残すこと”でした。
ただ、どういう営業なのかというのが、本当に決まっていない状態だったので、数量は営業開始時(リサーチマッピング後)に決めました。それが、「毎日1件の受注、営業期間内に6件、そのために1日20人には、必ず深くアプローチする」でした。
②マーケット感覚をつけること、ビジネスアイディアを考えてみること
→「ビジネス」にこれまで全く接してこなかった私ですが、これから社会人、そのうえ将来は何か自分で始めてみたい・・・そんな漠然とした気持ちを持った私は、ルワンダで必要とされているニーズ(インフラや制度、サービスなど)について考えてみようと思いました。そして、ビジネスアイディアを考えてみようと思っていました。
③生き方について考えること
→幸せって、どんなことなのだろう?と行く前に考えていました。あとは、訪問する企業の方、日本からルワンダに来て生活されている方の気持ちや考えを知りたいと思っていました。
2.実施したこと、実績
1週目はルワンダ企業・ルワンダで起業された日本人訪問を、2週目はGroceWheelsの営業です。Grocewheelsは、オンラインのグローサリー配達サービスを行っており、BtoCはサービスの顧客を、BtoBはレストラン等にまずは飛び込み営業からしていくというものでした。写真は、営業移動中。
実績としては、BtoC6件、BtoB4件という結果でした。
3.3つあげた目的・目標は達成されたか、されていなければなぜか、自分の考えと反省
目標①真新しい環境で価値を提供すること=営業で結果を残すこと
①に関しての目標は期間中に6件でしたが、そもそも何件くらい受注がとれるか分からなかったので、あまり意味がありませんでした。毎日、目標を更新していました。2週間毎日、朝礼・夕礼を実施していて、朝礼で宣言した定量目標を2日までは達成していましたが、3日目からは達成できていませんでした。
1週目の企業訪問が終わり、「1週目の反省と2週目の目標、意気込み」をメンバーに話した時に、「毎日1件取ってくるまで帰ってきません。」というふうに覚悟していたのに、こうなったのは、最初の目標の毎日1件から、毎日の目標件数が増えていったのに対して、自分が同じ覚悟で臨めていなかったこと、チーム内での問題、最初の2日間で営業に対して慣れが出てしまったことが原因だと思います。
営業は私にとっては出来なくない分野だ、どちらかといえば好きな方だと感じて来ていたのでした。“臆さず知らない人にどんどん話しかけて、相手に私と話すことで楽しんでもらいながら、提供しているものの価値を分かってもらうこと、それをまずは試してもらうこと”自分なりに良いと思う営業方法は上記のようなもので、インドでの経験もあり、わりと苦手とせず出来る方だったので、チームパートナーやメンバーにも伝えるようにしていました。
しかし、“出来る方だ“というのは当たり前のことです。やったことがあることは、できて当然で、得意なのかも・好きなのかもと思ってしまうのもだと、今になって感じます。できないことは、大抵やっていくとできるようになる。そう思います。
だから、私はうぬぼれたのだと思います。
自分の営業のスタイルをなんとなく分かって私は、どこかできる気になっていたのかもしれません。そんな時に持ち出された新しいプログラムとして「ビジコン」を始めることになり、なんとなく分かっている営業よりも、したことの無い事業立案をしてみたいと私は思いました。
そして、新規事業にグループではなく、私は一人で取り組むことになりました。
目標②マーケット感覚をつけること、ビジネスアイディアを考えてみること
②に関して、新規事業はぼろぼろでした。ファッションについての事業を考えましたが、目のつけどころ、現実味、収益性、人が本当に必要としていることなのかも分からない。という結果でした。
私にとって初めてのことばかりで、現地調査もいろいろと飛び込んでみて、チームメンバーにいろいろと教えてもらい、なんとか完成しました。
散々な発表だったので終わって落ち込みましたが、これには挑戦してみてよかったと思っています。自分が本当にまだ、何もできないんだということを思い知ったからです。おそらく、事業は自分でしてみないと力はつかないのだろうと思いながらも、日ごろからアンテナをはって情報やニーズを考えて、なぜ?と思うことは大切だと思いました。目標②で、マーケット感覚や人から必要とされているニーズを考えてみようと思っていたにもかかわらず、ビジコンをすることになっていなかったら、私は結局アイディアを出せていなかったかもしれません。
やはり自分は、何かやらざるを得ない状況や過酷な環境に身を置く必要のある人間だと再確認しました。そして、やってみて、経験をつむことが必要です。
目標③生きることについて考えること
1週目の企業訪問でお話をいただいて、自分がこれは自分も大切にしたいなと思うことがありました。「自分で決める、それを覚悟してやること」です。
①と②の狭間で自分は
私は営業で、結果を少しは残しましたが、新規事業に移ってよかったのか、なぜこんなにもやもやするのか、でも新規事業に挑戦しなければ得られなかった感情、経験は変えられない・・・と悩みました。私は、営業から逃げたのだろうかと思いました。おそらくこう思ったのは、うぬぼれた自分と対象に、愚直に頑張り続けていたメンバーをみていたからだと思います。そして、みんな最後には結果を出しました。自分は・・・
いつも私は、何かを選択する時、取らないと後悔する方をとるようにしていました。今回も、新規事業に一人で挑戦しなければ後悔すると思いました。実際、そうだと思います。選択は間違っていないけれども、営業へのやりきれなさ・・・どちらかをとると、どちらかを失うというか、両方できればベストだけれども、自分はそのキャパがないということも気づきでした。
4.インターンシップ前と後の違い
これまで経験した営業の根本や私が思ってやっていたスタイルは、インド以外の国でも良いのかもしれないという実感がありました。と同時に、自分のやり方だけでは、これから通用しないというのも感じました。今回、自分たちで宣伝する方法もすべて考えて作っていたので、自分とは全然違う考えやアイディアを思いつく人と一緒に活動することは大きかったと思います。
自分の気づかない点に注目して、どんどんいろんな情報を得ていくメンバーに囲まれて劣等感を感じることも多々あり、みんなの視点を参考にすることが多かったです。(事前研修ではその覇気を全く感じられなかったのに笑)
考え方の全く違うメンバーと、腹を割って話すということもありました。ここまで違うかと驚くほどでしたが、それも非常に勉強になり、そういう考え方を自分もしてみるべきだと思うことがありました。メンバーから受けた刺激は本当に多かったです。
嬉しい気づきもありました。自分がどういうことに心が躍って、他の人が気にしなことを実はよく見ていたりするということです。人に言われて、あ!自分ってそうなのか!ということが多くありました。言われたことで、もっと興味が増え、こういう興味・関心は良いことなのかも!と思えました。興味・関心を多く持っているメンバーのことを羨ましく感じてもいたからです。できれば、そういうことを将来かたちにできればと思いますが、これは今のところの考えです。
営業の進め方・みんなの方向性の一致・新規事業といろいろやってみて、前例がないこと・新しいことを考えることは、とりあえずやってみないと分からないものだとも気づきました。インドでは、過去の先輩の実績や方法のお手本がある程度あったのだと思いました。
以上から、ルワンダで学んだことは、
・何かをしようとする時は、自分が後悔しないことを選ぶとともに、どちらかは捨てる覚悟をもつこと。
・自分のしたこと、選んだことを、BESTの選択にできるように、覚悟を決めてやるべきであること。→間違った選択だったと感じても、そこから学んで、その時から改善していく。
・興味のあることは、素直に口に出してみる、やってみること。経験からしか学べない。
5.楽しかったこと、辛かったこと
①代表者会議とメンバーとの夜中の対話
メンバーと営業後、疲れ切っているのに狭い部屋に夜な夜な集まって代表者会議をしたことが一番楽しいというか面白かったです。全員、眠そうで、でも真剣で、暑苦しいし、でも蚊が入るからといって、ドアは開けられなかったり・・・夜中に集まる時は、営業の情報交換や、お互いが思うことを言ってみたりしてたくさん話したことが、この2週間で一番のカオスで楽しい時間でした。
②ルワンダ人と仲良くなること
素朴ですがルワンダ人と友達になれたこと自体が嬉しかったです。“アフリカは未知の世界”な自分だったし、そう思っている人が多いはずですが、なんとなく世界が縮まったように思いました。全然近くにいる人なんだと。
③ビジコン前夜
辛かったことは、ビジコン前夜です。朝まで、パソコンに向かいましたが、ずっとウトウトして、でもやらないと!!!で葛藤していました。辛かったです。ビジコンも終わり、全日程終了して、打ち上げの後、ぐっっっっっっすり、ゆっっっっっっくり寝られて、翌朝目覚めて、部屋で天井を見上げた時は、「本当に終わったんだな」と実感した瞬間でした。
④アフリカ布
あと、幸せなルワンダの思い出第1位は、ファッションに魅力的だったことです。アフリカの布をみて、この布を使ってこんな服を作ったらかわいいだろうな~と考えている時、布で実際に服を作って、それを着た瞬間、キミロンコマーケットというローカルマーケットで布に囲まれている時・・・ルワンダの後にウガンダ、ケニアと行きましたが、彼ら彼女達のファッションは本当に興味深かったです。ヘアスタイルも今度行った際には、絶対やります。Amarasta!!!!!!私の興味ってこういうところにあるのかなと感じたというのが、上記の興味・関心の一部でした。
スカートを作ってもらった布屋のAnastatia姐さんと。
布屋さんってこんな感じです、最高~~
ビジコンで考えた私の事業のイメージを菊池さんに撮っていただいたもの^^
6.これから具体的に何をするか、日常をどう過ごすか
決めたことを、思いっきり、覚悟を決めてやります。現在は、インターン中なので、インターンでルワンダの2週間くらい濃い毎日にすることです。体は壊せませんが、疲れ切って寝落ちしてしまうくらい同じように、日本でも毎日やり切ってもいいのではないかと思います。ラッキーなことに、そういうことができる環境です。もっとラッキーなことに、私の苦手な分野の仕事です。上記の営業スタイルのように、まず動いてしまうタイプの私ですが、企画・マーケティングという考え抜く力を身に着けていこうと思っています。日本でのいつもの日常に戻ってしまわず、やはりこれからもノンストップで。
そんな思いもあり、毎日その日にすること、目標やToDoをリスト化し、日報を先輩に勝手に提出しています。
ルワンダで朝礼・夕礼のように他人に宣言して報告していたことは、形を変えても続けることで、毎日の自分の学びを蓄積していきます。
7.これから行く人へのメッセージ
自分で覚悟するしかないのだろうと思います。厳しそうな環境に自分を置いてみることを本当におすすめします。
8.メンバーへ
25日の朝に、部屋で終わったんだなっと思った時に、やっと淋しく思えてきたのを覚えています。それくらい忙しい毎日にみんなと過して、思ったこと、みんなに宣言したかったことは素直に話せて、考えたくないことも考えないといけない環境を与えてもらい、自分の“本気”“頑張る”レベルがまだまだ低いんだということに気づきました。事後研修や、今度みんなに会える時までに、自分をもっと高めておかないと笑われると思いながら、生活しているともいえます。ありがとうございました。
以上、私の気持ちでした。
このような感情・経験・学びは、今回多くの方々に支えていただいたからこそ得られたものです。本当にありがとうございました。
田中裕子
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