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【インド合宿体験談⑤】真価を問われる場所。

貴谷 眞名@インド
  • 2018/01/22 00:00
  • インド
  • インターン後

 

2017-2018バンガロールにて2週間過ごし、タイモブ年末年始インド合宿に参加してきました!



初の海外年越しです。

インドのバンガロールはこの時期でも半袖で過ごせるような気候ですので、お正月感など全く皆無で、少し日本のお餅が恋しかったです。

お餅ではありませんが、最後の晩餐であるバンガロール牛ステーキを喉に詰まらせながら三途の川を見たりなどもしました。

 

 【参加目的、動機】

就活を進めるうちに、私は1年前からIT都市として発展していたバンガロールに興味を抱いていました。

たまたまネットで調べものをしていたらこの海外インターンを見つけ、きっと縁があるのではないかと思い、参加を希望しました。

 



【目標と挫折】
本インド合宿は、

バンガロールの未来予想図、自分の未来予想図を描くという目的でした。

 

個人としては「何か主体性のあるアウトプットを作って帰る」が目標ではありましたが、達成されずでした。


なぜ達成されなかったのか。

原因として考えられるのは以下の3つです。


(1)目標の対象や範囲も絞られておられず、具体性が低い

→インドでの活動に対する想像力や、興味を絞って調べる力に欠けていた。


(2)自己認識が甘かった

→私はPDCAというよりかは、See-Plan- Do- Checkという思考・行動パターンです。

つまり、何もないところでいきなり野に放たれると死ぬタイプです。よくインド行ったな。


何かに取り組む時は必ず前提知識を得て、そこから見当をつけ、計画を立てる。そんな人間なので、何もないインドで野に放たれ、ほぼ何も出来なかった。


(3)主体性、当事者意識に欠けていた

→これが一番致命的です。参加することに満足しており、インドでの課題感やそれを解決するためのソリューションを主体性を持って考えることができなかった。


【合宿参加前後で変わったこと】

1.参加前:消極的なポジショニングで観察

→主体的に動くことを意識するように。


自分の責任を持って、リスクを取ってガツガツ行動しようと思うようになりました。自分で考えて、裸一貫の自分を思いながら、即行動。他の参加者には主体的かつ活動的な人が多かったので、インスパイアされました。


2.参加前:とにかくまずはインプット!

→インプットの時間を短くし、インプットから活動へのシフトを早めるように意識。


私がアウトプットだと思っていたことは、インプットだったということにワーク最終日、気づきました。インプット魔人の名を賜りました。

しかし前提知識がないと私の方向性は迷子になるため、


(1)インプットする時間を短縮すること 

(2)自分の活動を知識構築と仮説検証の2つに分割して考え、後者によりエネルギーとリソースを割くことにこだわること 

 

を意識するようになりました。まだ特にこれだ!という成果はありませんが、OB訪問する方の数や、自分の就活に他者を介入させる機会が増えているので、その点は変化があったと言えます。

 


【インドの現状】

そもそも現状としてバンガロールがどのような街か、ざっくりお伝えしますと、以下の通りです。

 


【交通】

・横断歩道がないため車の間を縫って歩行、横断。 初めは死を覚悟したがだんだん慣れた。

・量が多い。特に二輪が多い。

・オートリキシャ(三輪車タクシー)に苦戦。

どう考えても白くて薄い顔の外国小娘としてナメられていた。メーターつけって言ってもつけない、相場の3〜4倍を言ってくる運転手たち。値段交渉は最後まで強気にやり合う。

・UBERと書かれた4輪も散見された。

 


【衛生、インフラ】

・水道水が飲めない。ボトルウォーターで飲み水から歯磨き、洗顔まで。人によっては生野菜でも当たるそう。私は今回セーフだった。

・ゴミが多い。道にゴミが積まれてるのは当たり前、しかも生ゴミのため腐敗。たまにゴミゾーンがあると、とんでもない腐敗臭。

・道路がガタガタ。舗装されておらずそのまま土なので、土ぼこりがすごい。

・牛、犬、ヤギ、猿あたりが縦横無尽に歩いています。狂犬病には気をつけましょう。

・道路にバナナの皮が落ちている。古典的なトラップ。

 


【食文化】

・インドから連想されるカレー、タンドーリチキン、チャイ、ナン……これらは北インド料理だそう。南インドのバンガロールではドーサ(ガレットのようなもの)、チャパティ(パンケーキのようなもの)が多い。あとは酢豚のようなゴビマンチュリアンなど。

・バターミルク、お前だけは絶対に許さん。甘くて濃厚そうな名前をした、白くて死ぬほどしょっぱく死ぬほどスパイシーな液体のこと。

・カレーについて、もちろん美味しいんだろうが、辛いものが苦手な私にはキツかった。後半はハンバーガーか焼きそばのみ食す。

 


【言語】

・ほぼ英語が通じる。たまーにヒンディーオンリーという方も。やや訛りがあるので、Rを巻くと伝わりやすい。

・カーストによっては、カースト毎に言語があるものもあるよう。インドの人はマルチリンガルが普通。 

 


【宗教】  

・ヒンドゥー教がパッと見多いが、キリスト教イスラム教など様々な宗教が雑多に共存している。朝、昼、夜にイスラムのお祈り音頭が聴こえてくるのは日本ではないことなので、新鮮。


【人、慣習】

・やっぱり素手で食事。熱くないんやろか。

・インドの人は「YES,OK」の意味で首を横に振る。初めは「え、分かってへんの?」と疑問に思ったが、最後の方はあの動作を見ると安心するように。

・無愛想に見せかけて、こちらが笑うとめちゃくちゃ笑顔で返してくれる。そしてセルフィーを求めてくる。何枚誰とセルフィーを撮ったことか。日本人は珍しいようで撮りたくなる模様。

・寺院では素足の参拝。あれは精神的抵抗が尋常じゃなかった。いやその道、牛の糞が……

 

 

 

 週間という長く短い滞在の中で一番思ったこととしては、インドの人は大らかで、セルフィー大好きだということです。あと、日本はすごく信頼されている。


インドでは二輪に3人で乗るなんて当たり前ですし、目的を達成するためなら手段のデメリットなんて気にしない。


宗教も言語も、それぞれ違うのが当たり前の世界で、日本人はお互いに同質を求めすぎなんじゃなかろうか?他者に関心が高すぎるんじゃないか?と思いました。

 

インドみたいに、違う相手を理解して考えられる人、自分のことと他人のことを切り離して考えられる人が増えて欲しいです。

 


また、日本の製造業や工業用製品に対する信頼が厚いです。たいへんありがたいことです。最近は日系メーカーの不正が相次いでいますが、こんなに肌で感じられる信頼を失って欲しくないと思いました。


インドの人に話しかけると、二言目には"Which county?"日本だと答えたらだいたい笑顔になって話を聞いてくれます。すごいことです。

 


体調面、装備面で手薄感は否めませんでしたが、次行く時にはこの街がもっと綺麗になって、更に活気が溢れた街になっているんじゃないかなあと思いました。そうあってほしいです。

 

【インド合宿に参加する方へ】

物事は思い描くだけでは始まらないみたいです。

まずは、トライしてみる。そして続ける。

 

 

「本物は続く。続くと本物になる。」

 

これは小学校の時の先生が仰っていた言葉です。

今はまだ武器にならなくても、始めて、続けていればいつかそれは本物になって、武器になります。

 

人生いつだって始められますし、

始めるにはいつだって今が一番早いです。

インド合宿に限らず、何かに躊躇っている方はまず着手することをお勧めします。

 

 

自分で見て、自分で考え、行動し、成果を出す。

 

こういうことが求められたインド合宿です。

自分にとっては何も初期装備がない中、本当に裸一貫の自己の真価を問われた場所でした。

 

私はその自己があまりにも弱く無知でしたが、

その事実は帰国後、自分を奮い立たせる要素にもなっています。

 

年末年始なぜか予定が空いている不思議な人たちと、価値のある時間を過ごせたと思います。

 

 

迷っている方はまず、年末年始の予定を空けるところから始めてみてください。

恋人のデートがある?大丈夫です。なぜか直前になくなりますので。

 

私からは以上です。

 

最後に、一緒に参加したメンバーのみんな、柴田さん、古田さん、びしんさん、素敵な時間と体験をありがとうございました。また飲みましょう。

 

 

京都教育大学

貴谷 眞名

 

 

貴谷 眞名@インド

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