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物価激安の国でも、私が「外国人プライス」を許さない理由。

Itsuki
  • 2020/05/21 00:00
  • ケニア
  • 社長直下
  • インターン前

誰しも、海外生活を終えて日本に帰国するとホッとします。

街が綺麗なこと、日本語が通じること、生卵を食べられること、水道水を飲めること…

あなたにとって、一番の安心は何でしょう。

 

私にとってそれは「商品に値札が付いていること」でした。

日本では当たり前のことで、むしろ値札のない、値段の決まっていないモノなんてほとんどありません。

反対にウガンダでは、ほとんどのモノに決まった値段はありません。

まずは売り子と値段交渉をすることから、買い物はスタートです。

パイナップルひとつに2000シリングを提示する売り子もいれば、10000シリングを提示する売り子もいます。

さて、ウガンダに着いたばかりの私は大体どのくらいの値段が適正なのか分かりません。

最初に聞いた売り子に10000シリングと言われ、素直に払ってしまいました。

後から現地の友人と話していて、通常の値段の5倍で買わされたと知りました。

 

大抵のウガンダ人は、アジア人や欧米人を「お金持ち」と認識しています。

たしかに、日本より圧倒的に物価の安いウガンダで、日本円換算したら、損をする値段にはなりません。

10000シリング=330円程でパイナップルひとつ。しかも日本のパイナップルより大きくて甘い。

本当は70円程で買えるとしても、そんなにケチケチしなくてもいいかな…なんて思ってしまったり。

 

でも、外国人だから高い値段をふっかけることが、彼らにとって当たり前になったら?

提供するサービスの対価は、相手の経済力によって変動することになります。

そしてそのうち、「この人はお金がなさそうだからサービスを提供しない」と、サービスの提供の有無を決めたり、サービスの質が変わったりするかもしれません。

回り回って、私が高い値段を受け入れることが、地元の人の不利益になるかもしれないのです。

 

私は、決まった八百屋で野菜を買い、決まった布屋で布を買うようになりました。

私に地元の人と同じ値段を提示してくれる人のところで、です。

そして毎回、買い物をするときに伝えます。

「ありがとう。あなたが誠実な値段を提示してくれる人だから、次もあなたのところで買い物するね」

 

まだ労働環境が整っていないウガンダで、少しでも高い給料を稼ごうとするのは、当たり前で、仕方のないことなのかもしれません。

私が少し多く払ったその分で、その家庭の今日の夕飯が、少しだけ豪華になるのかもしれません。

それでも、まじめに誠実に働く人が、ちゃんと報われる社会であってほしいと、私は思います。

だから、次はケニアのインターンで、そんな働き方を後押しする1人になります。

 

最後に、あなたに質問です。

今日はピーマンで炒め物をしようと思っていたけど、

法外な値段で売られているピーマンと、本来の価格で売られているニンジンがあったとします。

私なら、夕飯のメニューを変更して、ニンジンを買います。

 

何を買うか

誰から買うか。

 

あなたはどちらにお金を払う価値を見出しますか?

 

Itsuki

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