「海外インターンから何を得られるのか」「海外インターンの本音は」…挑戦に迷っている方々が一番知りたい事ではないでしょうか?
海外インターンへの挑戦に迷いのある方に読んで欲しい、先輩インターン生たちの"After STORY”vol.8
第8弾は、滋賀大学4年掛川雄大さんです。
ーインターンへ行ったきっかけを教えてください
大学のゼミが海外志向が強い人たちの集まりであり、留学や海外イターンへ行った先輩が多い環境でした。その先輩たちの背中が大きく見えて、自分も日本以外の場所で学びたいと思い、まずはニューヨークへ留学することにしました。
留学では、専門のコーポレイト・ファイナンスを勉強すること以外にインターンのプログラムも用意されていたのですが、正直インターン生にはあまり期待が大きくなく、仕事は簡単な作業ばかりでした。多国籍の人たちと学べたので留学自体は良かったです。しかしインターンには物足りなさを感じました。そこで海外イターンを再度することにしたのです。
日本やアメリカのように途上国ばかりでなく、これまで長期滞在したことのない発展途上国へ行ったら視野が広がるのではないかと思い、途上国でのインターンを希望しました。
ニューヨークでシェアハウスに住んでいたのですが、オーナーがミャンマー人で、とてもよくしてくれたのでミャンマーに良い印象を持っていたこともあり、ミャンマーでインターンをすることに決めました。
ーインターン内容について教えてください
ミャンマーの人材会社で5ヶ月間働きました。仕事内容は、自社の求人サイトへ掲載してくれる外資系企業への営業が8割、競合他社の分析や市場調査、自社サイトの改善などが2割でした。
営業のため企業へメールや電話でアプローチを試みたのですが、正直言って全く相手にされませんでした。営業のために電話をかけても、受付の人のミャンマー英語が聞き取れず、商談に繋がらなかったのです。ただでさえ、電話で英語を話すことは簡単ではないのに、この営業方法では結果を出せないと思い、焦るばかりでした。
そこでどうすれば話を聞いてもらえるのか考えた結果、営業したい企業へ直接飛び込むことを決めました。飛び込んでみると、顔立ちがミャンマー人らしいので、受付に行くとミャンマー語で話しかけてもらえたのです。話を続けなくてはいけないので、挨拶などの基本的なミャンマー語を覚えて、話を聞いてもらうきっかけを作ることに成功しました。
1日10社以上に出向いて、インターン期間内に合計102社の方と名刺交換をしました。この戦法が功を奏し、ついにタイの大手肥料会社やマレーシアの大手銀行等と契約を結ぶことに成功したのです。最初の頃は、全く成果を出せずに苦しみましたが、自分で考え、とにかく足を動かすという不器用なやり方であっても結果を出せたことは、本当に嬉しかったです。その後も続けて数件契約を結ぶことが出来、なんとか目標を達成しました。
ーインターンで工夫したことはありましたか
働いていた会社では、ミャンマー人向けの自社サイトを持っていました。そのサイトを利用しているユーザーは約5万人程です。このユーザーさんの生の声を聞くことで、ビジネスチャンスを作れないかと考え、サイト内でアンケートをすることにしました。
質問項目も自分で考え、2000人程のユーザーさんの声を集めることに成功しました。実際に仕事を探しているユーザーさんは何を求めているのか、その生の声を知ることで、角度の高いマッチングが出来るようになりました。営業で訪問していた外資系企業の担当者の方もそういう話にはすごく興味を持ってくれて、このアンケートを行ったことで商談が確実にやり易くなりました。
自分で考えたことで新たなビジネスチャンスを作ることができたことは自信に繋がりました。
ー仕事以外の思い出はありますか
社員旅行でビーチへ行ったことです。会社では毎日休憩時間があったので、同僚と話す機会はあったのですが、この旅行でそれまでよりも深く話すことが出来、距離が縮まったと思います。
ミャンマー人はダンスが好きで、夜お酒を飲みながら一緒になって踊りました。ミャンマーにはTANAKAという白い伝統化粧品があり、それを顔に塗る文化があります。私もそれを顔に塗って踊りました。同僚たちと同じものを食べて飲んで、同じフェイスペイントをして、一体感を感じられた経験でした。
ー今後の予定を教えてください
来春から新社会人となります。就職先は総合商社なのですが、この就職先を選んだ理由のひとつは海外インターンの経験からきています。実際に途上国に住んで働いてみて、自分は途上国の変化を肌で感じながら働くことに面白さを感じるんだということが分かりました。
また、ミャンマーで日本が行なっている大規模プロジェクトを見て、世界からリスペクトされるような仕事をしたいと強く思いました。
ー後輩インターンへアドバイスはありますか
伝えたいことは「動かなければ何も始まらない」ということです。自分が動けば、動いたからしか見えない世界を見ることが出来ます。今はネットで何でも知ることが出来る世界ですが、ネットで知る情報と実際に感じることが同じとは限りません。それを知れずに過ごすのはもったいないです。
行動しないことは人生の損失です。何か思いがあるなら、素直にアクションしていいと思います。
ーインタビューを終えて
掛川さんの第一印象は”爽やかな好青年”でした。インタビューが進むにつれて、その印象に”素直”が追加されました。
海外の企業で、それも営業として働いていた掛川さんですが、初期は成果を全く出せずに苦しかったことと思います。その中で、営業方法を自分で考えて違うアプローチをしたことは誰にでも出来ることではないと思います。
インターン先の上司から、厳しい言葉もありましたが、それでも折れることなく前進し続けたこと、最高にかっこいいです。「とにかく足を動かすという、不器用なやり方」で結果を出したとお話くださいましたが、自分に出来ることを”素直”にやり続けることが結果に繋がるということを体現されたお手本のようだなと感じました。
来春に新社会人になる掛川さん、今後の活躍も応援しています。
以上、今回のAfter STORYでした。いかがでしたでしょうか?タイモブでは、記事でご紹介したインターンシップ以外にも、世界各国でのインターンシップ情報は掲載しています。世界36カ国260件以上のインターンシップ情報はこちらをクリック!
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